今年は、母の日ではなく、「母の月」とされておりますが、その「母の月」も終わり、6月に入りました。
6月と言えば、「紫陽花(アジサイ)」の季節ですね。
今では、母の日にプレゼントで送ったり、送られたりする方も多いのではないでしょうか?
本日は、そんな梅雨の風物詩とされる「紫陽花」についてお話してみたいと思います!
紫陽花ってどんな花?
一般的な「紫陽花」は、「ホンアジサイ」を指します。
こんもりとしたてまり咲きの、小花いっぱいの紫陽花は魅力的ですね!
ホンアジサイは、日本が原産の「ガクアジサイ」から品種改良して出来た紫陽花です。
紫陽花は、両性花と装飾花があり、花びらに見えているところは装飾花です。
ガクアジサイは、装飾花が両性花を囲むようについているものを指します。
ホンアジサイは、すべて装飾花なので、てまり状なのですね。
「セイヨウアジサイ」と呼ばれている種類は、ヨーロッパで品種改良され、日本に逆輸入されたものです。
英語表記では「hydrangea」とされ、日本でも「ハイドランジア」と呼ばれます。
聞いたことありませんか?最近は、花屋に行ってもそのような名前で並んでいることがありますね。
ギリシャ語で「水の器」という言葉が由来とされているそうです。
様々な紫陽花の種類をのちほどご紹介します!
紫陽花の色の変化について
紫陽花は、土壌のpH度によって色が変わるとされております。
日本の土壌は、弱酸性の場所が多く、青~青紫の花になりやすいそうです。
紫陽花に含まれるアントシアニン色素が、アルミニウムイオンと化学反応を起こして(吸収されて)青色の紫陽花に変化します。
しかし、青系の紫陽花だけではなくて、ピンク系や白の紫陽花も存在しています。
ピンク系の紫陽花は、青系のそれとは反対に、アルミニウムイオンが吸収されないことで、ピンク系の紫陽花となるそうです。
中性~弱アルカリ性ならば、ピンク系の紫陽花になります。
白の紫陽花は、アントシアニン色素を持たないために、土壌の影響を受けずに白色となります。
紫陽花の別名として「七変化」と言われているのも納得ですね!
ところが、今では土壌の酸度だけではなく、花の種類によっても咲いているうちに色が変わるものがありますよ!
時間の経過により色を変えていく種類の紫陽花は?
秋色アジサイと呼ばれるものを、聞いたことがありますか?
秋色アジサイとは、秋まで花を楽しめる種類の総称です。
アンティークアジサイとも呼ばれることがありますね。
その名の通り、アンティークな色合いが特徴です。
通常の紫陽花が、気温等の変化によってアンティークな色に時間をかけて変化していくのです。
しかし、花が咲いた後も、剪定しないで置いておけば、すべて秋色アジサイとなる・・・わけではありません。
同じ紫陽花であっても、気温や日照、水分量など・・・様々な条件を経て、きれいな秋色アジサイと変化していくのです。
最近では、きれいに秋色アジサイに変化するように品種改良されているものも出ています。
「アメリカアジサイ」とも呼ばれている、真っ白な紫陽花。
初夏から夏の間に、まん丸で大きな花を咲かせてくれます。
咲き始めはライムグリーン。
成長がすすむとともに、大きく、真っ白になっていきます。
さらに咲きすすむと、グリーンのドライフラワーのようになっていきます。
ドライフラワーにしてお部屋に飾ることもできるので、長く楽しむことが可能な紫陽花ですね。
育て方も簡単で、初心者向きとされていますよ!
本来は、上記にあげたアナベルと同じ品種です。
花もちは3か月から4か月と長いです。
通常よりも、強い日の当たらない場所で管理します。
初めの花の色はピンク、ブルー、紫など様々です。
フェアリーアイは、装飾花が両性花を囲むようについている、ガクアジサイです。
だんだんと、装飾花が開いていき、両性花が隠れて、半てまり状になっていきます。
花びらに厚みがあり、花もちがよいので、色の変化が長く楽しめます。
丸くて小さな花芽と、小ぶりな葉が特徴のニホンアジサイ。
ガク咲きの紫陽花です。
湿気の多い場所や、沢沿いなどに自生しているものなので、半日陰が適しています。
白の縁取りが入った、一重咲きのてまり状の紫陽花です。
5月初旬くらいから咲き始め、華やかな花となります。
秋色アジサイとして、おしゃれなアンティークカラーと変化していきます。
鮮やかなブルーがインパクト大!
徐々に色が抜けていき、アンティークカラーとなります。
花付きも良く、茎もしっかりとしています。
花屋で手に入る!人気のある紫陽花の品種は?
毎年、母の日近くになると、花屋の店頭に並び始める紫陽花たち。
上記の紫陽花を見たことがある方も多いと思います。
可愛らしい紫陽花ばかりですので、人気な品種です!
では、さっそくご紹介~!
八重咲きのガクアジサイで、白い縁取りの中に、青やピンクの花が特徴です。
明るい日陰で育てることで、花の色がしっかりときれいに発色します。
直射日光には気を付けてください。
セイヨウアジサイの改良品。
こちらも八重咲きの紫陽花ですが、名前の通り、てまりのようにまぁるくかわいらしい花を咲かせます。
ピンクとブルー、どちらもかわいいですよ!
装飾花のみが咲く種類ですが、ひとつひとつが小さい花ですが、それがたくさん咲いててまり状になると、存在感が強くなります。
こちらは、ヤマアジサイの一種。
てまり状の花で、花房は小さく、かわいらしい印象です。
花房の縁に、切れ込みが入っているので、一重咲きでも動きが出て見えます。
花の色は、ピンクもブルーもどちらもパステル調の色調で、和洋どちらにも合いますね!
セイヨウアジサイの一種。
万華鏡を覗いたときのような華やかな姿の八重咲きの紫陽花です。
一つの花がグラデーションのようになっているので、繊細に見えます。
花の色はピンクかブルーですが、ブルーの方が流通量が多く、ピンクは流通量が少ないので、希少性があります。
白からピンクに変化する、柔らかい色合いの紫陽花。
てまり状に咲く装飾花が集まったこの紫陽花は、本当に綿菓子を連想させるふんわりとしたかわいらしい花です。
一重咲きですが、花房の縁に細かく切れ込みが入っていて、柔らかさを感じさせます。
ちょっと変わってる?珍しい紫陽花もたくさんある!
もう上記にあげた紫陽花は見たことがある!
育てたことがあるので、変わった紫陽花にチャレンジしてみたい!という方は、こちらの紫陽花はいかがでしょう?
4種類の素敵な紫陽花をご紹介!
古くから親しまれている紫陽花で、正式な名前は「ウズアジサイ」です。
花弁の形に特徴があり、縁が内側に巻き込んで、お皿のような形になっています。
ポップコーンが弾けたようなイメージですね!
この紫陽花は、土の酸度によって、はっきりと色が変化します。
ブルーも美しく素敵ですが、ピンクはかわいらしい雰囲気で、葉の色が濃いのでどちらの色でも花を引き立たせてくれます。
深い紫の花とマットな質感の花。
上品なイメージの紫陽花です。
デンマークで開発された種類で、大人っぽい姿をしています。
2013年に品種登録されている、比較的新しい紫陽花。
ピンクや青と、白のコントラストが美しい品種です。
軸がしっかりとしていて、花弁も強いので、長く花が楽しめます。
花房が大きく厚みがあり、ひらひらとフリル状になっています。
ガクアジサイですが、見ごたえのある花です。
装飾花に、ランダムに白い斑が入りますので、涼し気な雰囲気もあります。
~まとめ~
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
まだまだ、たくさんの種類があり、ご紹介しきれません!
種類によって、一言にピンクや青といっても、色合いが違ったり、縁取りがあったり、咲き方が違ったりして、不思議で素敵な花ですね。
これからやってくる梅雨の中で、美しく咲く紫陽花が心を癒してくれることでしょう。
また、6月の6のつく日は、日本の昔ながらの風習である、「花守り」の日。
紫陽花をブーケのようにして、お守りとして吊るす習わしがあるのです。
これは、梅雨の邪気を払うお守りとして、これからの半年に願いを込めて玄関等に飾るとされています。
ぜひ、ご自身の好みの紫陽花を見つけて、育ててはいかがでしょうか?
本日は、そんな紫陽花の種類をご紹介いたしました!!
参加希望のNフラワー会員様は下記のアドレスにお申込みメールを
Nフラワーの体験レッスン希望の方は上記アドレスへ連絡ください
お電話の場合は 090-4013-3760 までお問い合わせください
代表理事 永塚慎一(Shinichi Nagatsuka)