日本には、フラワーデザインやいけばななど、花を使った表現を追求する多くのアーティストがいます。
その活動は、花束やフラワーアレンジメントの制作だけにとどまりません。
大型イベントの空間装飾、国際的な式典、ブランドイベント、芸術作品の制作など、さまざまな分野に広がっています。
私、永塚慎一も、日本人フラワーアーティストの一人として、35年以上にわたり花の世界に携わってきました。
今回は、私自身の経歴や受賞歴、これまでに手がけてきた仕事を通して、フラワーアーティストという職業について紹介したいと思います。
日本人フラワーアーティスト・永塚慎一の経歴
私は神奈川県横須賀市に生まれ、20歳のときに花の世界に入りました。
生花店に入社し、花の装飾や生け込みなど、さまざまな仕事を経験してきました。
花の仕事というと、花束やフラワーアレンジメントを作る姿を想像する方が多いかもしれません。
しかし、実際の仕事はそれだけではありません。
大規模な会場装飾では、空間全体を考えたデザインが必要になります。
競技会では、限られた時間や条件の中で、作品の完成度を追求しなければなりません。
また、日常の花の仕事では、お客様の目的や希望に合わせた作品を提供することが求められます。
こうした経験を重ねながら、私はフラワーデザインの技術を磨いてきました。
現在は、一般社団法人Nフラワーデザインインターナショナルの代表理事として、作品制作や後進の育成にも取り組んでいます。
フラワーデザイン競技会での受賞歴
私のフラワーアーティストとしての活動を語るうえで、競技会への挑戦は欠かせません。
これまでに、さまざまなフラワーデザイン競技会や展覧会に出場してきました。
主な受賞歴には、次のようなものがあります。
- 農林水産大臣賞 2回
- 県知事賞 20回以上
- JFTD大賞 優勝
- 関東東海花の展覧会 総合グランプリ
- 世界らん展 インテリア部門 優勝etc
競技会では、作品の構成力、花材の扱い方、技術、独創性など、さまざまな要素が問われます。
私にとって競技会は、賞を獲得することだけが目的ではありませんでした。
自分の技術がどこまで通用するのか。
自分の考えたデザインを、どこまで正確に作品として表現できるのか。
その挑戦を繰り返すことが、技術を磨く大きな機会になったと考えています。
国際会議や大型イベントでのフラワー装飾
フラワーアーティストの仕事は、競技会や展覧会だけではありません。
私はこれまで、さまざまなイベントや式典、商業施設などの装飾を手がけてきました。
代表的な仕事の一つが、2010年に横浜で開催されたAPEC関連の装飾です。
そのほかにも、ニューヨーク・フィルハーモニックの日本公演、ダライ・ラマ法王来日式典、東京国際フォーラムなど、さまざまな場所で花の装飾に携わってきました。
また、企業やブランドに関連する装飾も経験しています。
こうした仕事では、花そのものの美しさだけでなく、会場の雰囲気や目的、建築との調和などを考える必要があります。
花を使って空間をどのように表現するのか。
そこにもフラワーアーティストの技術が求められるのです。
フラワーアーティストとして大切にしていること
私は、フラワーアーティストにとって最も重要なものの一つは、技術だと考えています。
もちろん、発想力や感性も必要です。
しかし、どれほど素晴らしいアイデアがあっても、それを実際の作品として表現できなければ意味がありません。
例えば、一本の枝を思い描いた角度に配置する技術。
花の向きを見極める技術。
花材の長さや配置を調整し、作品全体のバランスを整える技術。
そうした技術の積み重ねが、作品の完成度を高めていきます。
私はこれまで、花の技術について数多くの指導や発信を行ってきました。
それは、フラワーデザインの魅力を伝えるためには、技術の重要性を知ってもらう必要があると考えているからです。
日本のフラワーデザインを海外へ伝える活動
日本の花文化には、いけばなをはじめとする独自の歴史があります。
一方、現代のフラワーデザインでは、さまざまな国の技術や表現方法が取り入れられています。
私は、こうした技術や表現を学びながら、自分自身の作品制作に取り組んできました。
また、海外向けの書籍にも携わってきました。
英語書籍『Easy Ikebana』や『Modern Japanese Ikebana』などを通して、日本の花の表現を海外の読者に伝える活動も行っています。
花を使った表現には、言葉が違っても伝わる魅力があります。
これからも、日本のフラワーデザインやいけばなの魅力を、より多くの人に知ってもらいたいと考えています。
フラワーアーティストを育てる活動
現在、私は一般社団法人Nフラワーデザインインターナショナルの代表理事として、フラワーデザインの指導にも力を入れています。
Nフラワーデザインインターナショナルでは、全国のスクールを通じてフラワーデザインを学べる環境を整えています。
私が指導において大切にしているのは、作品の形だけを覚えるのではなく、その形を作る理由を理解することです。
なぜ、その場所に花を挿すのか。
なぜ、その長さにするのか。
なぜ、その花をその方向に向けるのか。
理由を理解することで、技術は応用できるようになります。
私は、花を学ぶ人たちに、単に作品を完成させるだけでなく、自分で考え、判断し、表現できる力を身につけてもらいたいと思っています。
日本人フラワーアーティストとして、これからも花の可能性を追求する
「日本の有名なフラワーアーティスト」と聞いたとき、皆さんはどのような人物を思い浮かべるでしょうか。
テレビや雑誌で活躍する人。
大きなイベントを手がける人。
競技会で優秀な成績を残した人。
独創的な作品を制作する人。
フラワーアーティストには、さまざまな活動の形があります。
私自身も、競技会、イベント装飾、作品制作、書籍出版、指導など、多くの経験を重ねてきました。
しかし、どの仕事でも変わらず大切にしていることがあります。
それは、花の美しさを最大限に引き出すために、技術を追求し続けることです。
花の世界に入って35年以上が経過しましたが、まだまだ挑戦したいことがあります。
これからも日本人フラワーアーティストの一人として、花の可能性を追求し、その魅力を発信し続けていきたいと思います。
著者プロフィール
永塚慎一|フラワーアーティスト®・いけばな作家®
一般社団法人Nフラワーデザインインターナショナル代表理事。
花業界35年以上。農林水産大臣賞2回、県知事賞20回以上、JFTD大賞優勝、関東東海花の展覧会総合グランプリ、世界らん展インテリア部門優勝など、数々の受賞歴を持つ。
APEC2010をはじめ、国内外の大型イベントや著名人の式典、ブランド関連の空間装飾などを手がける。
フラワーデザインに関する著書・監修書籍も多数。海外でも書籍を出版し、現在は全国に展開するNフラワーデザインインターナショナルのスクールで後進の育成にも取り組んでいる。
参加希望のNフラワー会員様は下記のアドレスにお申込みメールを
Nフラワーの体験レッスン希望の方は上記アドレスへ連絡ください
お電話の場合は 090-4013-3760 までお問い合わせください
代表理事 永塚慎一(Shinichi Nagatsuka)


